日本の新鮮な魚を世界の食卓へ
三重漁連では、神奈川にある三浦活魚流通センターにて三重、鹿児島・九州等の日本各地の鮮魚を加工、日本国内、への出荷、世界への輸出に取り組んでおります。三重漁連では、世界の食卓によりリーズナブル価格で新鮮な魚を届けるために、海外にお住まいの消費者の方へ直接販売する仕組みの構築を進めております。 是非日々の食卓を日本の魚で豊にするためにご活用頂き、他の消費者の皆様への普及にご協力頂ければと思います。
産地直送/新鮮で安価な鮮魚提供を実現する3つの新しい試み
1.三重漁連から消費者への直接販売
海外で販売される日本の鮮魚は高額でもあり中々日常的に食べられません。私たちは、E-commerceも活用し生産者から直接お届けする仕組みを作り、安価にお届けすることに取り組んでおります。 また、より生産者に利益を直接還元することで持続的な生産基盤の整備につなげていくことにもつなげられればと思っております。
単なる「安さ」ではなく、生産者が丁寧に育て、漁獲し、厳格に品質管理を行った魚を、適正価格で安心して楽しめること。それが、私たちが築いている新しい流通の仕組みです。
消費者の皆さまには、価格の面だけでなく、“生産者の顔が見える安心感”をお届けできるのも直送の強み。生産者のこだわりと想いが込められた魚を、鮮度・品質ともに最高の状態で、かつお手頃に楽しんでいただけます。
2.冷蔵よりも鮮度の高い状態を保てる冷凍技術の活用
当連(三重漁連)は、漁獲から出荷まで一貫した鮮度管理体制を整えています。西日本各地の魚を生け簀船や活魚車で三浦の海上生け簀に移送し、出荷直前まで活かして保管。水揚げ後はHACCP準拠の低温施設で迅速に加工・真空包装し、品質検査を経て最短ルートでシンガポールへ届けます。鮮度の指標としてK値を用いており、これは魚体内のATP(うま味成分の前駆物質)が時間とともに分解していく割合を示す数値です。一般的にK値が20を超えると加熱調理が必要な状態とされています。当連では、高度な冷凍技術を活用することで、チルド品と比較しても7日経過後のK値上昇が極めて少なく、鮮度を維持できることが確認されています。冷蔵空輸の鮮魚よりも、冷凍による一貫温度管理のほうが、全体の物流期間を通じて高い鮮度を保てることが実証されています。このように、即時加工と高精度冷凍技術を組み合わせることで、当連の商品はシンガポールでも航空便輸入の鮮魚に劣らぬ、むしろよりフレッシュな状態で安心してお召し上がりいただけます。
3.コンテナを活用した輸送による輸送費の削減
もう一つの取り組みは、物流方法の転換の取り組みです。鮮魚は過去空輸で小ロットで輸送・保管されるため輸送費が高くなる状態にありました。今回三重漁連では、上述の冷凍技術を活用するためより長く保管できるため、冷凍コンテナを活用して大ロットでの輸送を実現し、物流費用を圧倒的に減らすことを試みます。物流の仕組みの転換を通じて、鮮度の高い魚を安価で皆様の食卓へお届けすることに取り組んでおります。